AmazonのAWSのようにMicrosofではAzure(アジュール)と呼ばれるクラウドサービスを提供しています。この記事ではAzure AI Servicesと呼ばれる一連のサービスについてご紹介したいと思います。実際の運用にはエンジニアの協力が必要ですが、大まかにどういった事が出来るかを把握しておくと基礎知識として日々アップデートされるAIの流れについて行ける様になるのではないかと思っています。
Azureのサービスとは?
AWS、Azureなどのクラウドを使われた事がない場合「サービス」といってもピンと来ないかと思いましたので簡単にご説明いたします。
例えば、Azureには画像の中の文字をAIで読む事が出来るいわゆるコンピュータビジョンのサービスがあります。このサービスを活用した場合、以下の図の様に文字入りの画像を送ると画像内の文字を解析した結果を取得する事ができます。

これらのサービスはウェブサイトやアプリから上図のように利用できる為、自分たちでAI構築をせずに仕上がった状態のAIを活用できるようになります。
Azure AI Servicesのカテゴリー
たくさんのサービスは大まかに4つに分類されていますので、これを覚えておくと、大まかにAIサービスで何ができるかの想像する助けになります。
※発展が目覚ましいためサービスの変更や終了、名前の不一致が出てくるかと思います
1.言語 (Language)
サービス | Azure AI サービス名 | 実用例 |
---|---|---|
トランスレーション (Translation) | Translator Text API | 多言語間の文書翻訳 |
感情分析 (Sentiment Analysis) | Text Analytics API | 顧客レビューの感情分析 |
意思の認識 (Intent Recognition) | Language Understanding (LUIS) | チャットボットの自然言語理解 |
2.音声 (Speech)
サービス | Azure AI サービス名 | 実用例 |
---|---|---|
文字起こし (Transcription) | Speech to Text | 会議の自動文字起こし |
音声読み上げ (Speech Synthesis) | Text to Speech | テキストの音声化 |
話者認識 (Speaker Recognition) | Speaker Recognition API | 音声による個人認証 |
3.視覚 (Vision)
サービス | Azure AI サービス名 | 実用例 |
---|---|---|
顔認証 (Face Recognition) | Face API | セキュリティシステムでの顔認証 |
画像のタグ付け (Image Tagging) | Computer Vision API | 画像コンテンツの自動分類 |
OCR (文字認識) | Computer Vision API | 書類のデジタル化とテキスト抽出 |
サムネイルの自動生成 (Automatic Thumbnail Generation) | Computer Vision API | 画像からの代表的サムネイル生成 |
物体検出 (Object Detection) | Custom Vision | 製品の品質検査 |
4.意思決定 (Decision Making)
サービス | Azure AI サービス名 | 実用例 |
---|---|---|
Content Moderation (投稿監視) | Content Moderator | ソーシャルメディアの不適切コンテンツ検出 |
異常検知 (Anomaly Detection) | Anomaly Detector | データ異常の自動検出 |
Content Personalization | Personalizer | 個々のユーザー向けコンテンツのパーソナライズ |
これらのサービスを知っておくだけでビジネスアイディアが広がるのではないかと思います。
この記事は以上となりますが別の又別の記事で「AIとマシンラーニングについての理解を深めるための基本」と「責任あるAI(レスポンシブルAI)」について書いていく予定です!